40代でなると四十肩。50代でなると五十肩と言われますが、
実際には五十肩というのは病名ではなくざっくりとした症状名です。
今回は、当院でも悩まれている方が多い五十肩についてお話しさせて頂きます!
症状:片側の肩の痛み、動きの制限、寝ている時の痛み。
基本的に両方の肩に出ることは少なく、片方の肩に出ます。
まれに片方が治った後にもう片方に症状が出る方もいらっしゃいます。
特徴的なものは夜間痛と言われる寝ている時の痛みです。
夜は免疫力が落ちるため、炎症が強くなるという事と、無意識のうちに寝返りを打つので
急激な痛みで目が覚めてしまい眠れなくなる方も多いです。
動作の制限では、重症な方は全方向に腕があげられなくなりますが
特に結帯動作(腕を後ろに回す)、結髪動作(腕を上にあげる)がしにくくなります。
病態:五十肩というのは肩の痛みの総称であり、正式には肩関節周囲炎とも言われます。
ただ、施術する上で大切なのは、肩周りのどの組織が炎症を起こしているかによります。
①関節滑液包:どこの関節にも滑液包、関節包と言われる袋があります。これは関節の動きをスムーズにする潤滑液が入っている袋なのですが、これが日ごろの運動不足や不良姿勢などで固まって張り付いてしまうと痛みに繋がります。
②腱板部分断裂:回旋筋腱板と言われている、肩を守っているインナーマッスルです。これを普段から酷使していたり、不良姿勢が続いたりいていると痛めてしまい、代わりに表面の筋肉が肩を守ろうとしてがちがちに固まり、痛みや動きの制限が起こります。
③上腕二頭筋:腕に力を入れた時の力こぶの筋肉です。この筋肉は肩関節から始まるため、肘を曲げ伸ばしすることが多い方は特に傷めることが多いです。
当院ではこれらをすべて鑑別してから施術に入るので、無駄に触る事なく早く改善されることが多いです。
治し方:五十肩は治そうとせず放置してしまうと8か月から2年ほど痛みが出るというかなり長期的な症状です。改善する上で大切なのはなるべく動かす!という事です。
しかし、五十肩は炎症期という激痛が何もしなくても続く期間と、
拘縮期という痛みが治まり限界まで動かすと痛い。ほとんど動かない期間に分けられます。
この炎症期の期間は動かさない方がいいですが、拘縮期ではどんどん筋肉が固まってしまうため無理のない範囲内で動かした方がいいです。
当院での施術でも、拘縮期に入っている方ではすこし動かしながら行う施術もあります。
ケアの仕方:無理に力を入れるとさらに痛める可能性があるので、自重を使うエクササイズ、コッドマン体操がお勧めです。
五十肩の症状によく使われるエクササイズです。
500mlのペットボトルに水を入れて、それを持ったまま力を抜いて腕を振るというものになります。
いかがだったでしょうか?
当院には肩の痛みで悩まれている方も多くご来院されます。
お困りのことがございましたら、こちらからお気軽にご相談くださいね!
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少しでもご参考になりましたら嬉しいです。